ホームページやブログを運営している方は、バックアップの必要性について一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
レンタルサーバーには大体14日間のサーバーバックアップ機能が搭載されているので、それで問題ないと考えている方も多くいると思います。
しかし、私は様々な理由からWordPressでのバックアップが必要だと考えています。
WordPressのバックアップが必要な理由
バックアップの保持期間を自由に設定できる
レンタルサーバーのバックアップでは基本的に14日間しか保持しないため、長く放置していたサイト(企業のホームページなどではないと思いますが)でテーマやプラグインの自動更新が設定されていた場合、更新によって不具合が発生してしまうことがあります。
更新前に戻したくても、14日以上前には戻すことができないので、自分でバックアップしておくと戻したい時点で復元することができます。
ファイル単位の復元が可能
サーバーバックアップではサーバー単位もしくは、「Web領域」「Web用設定ファイル」「メール領域」などの単位でバックアップが作成されます。
これでは、対象の範囲が一括で復元されてしまうので、ファイル単位の個別の対応ができなくなってしまいます。
このファイルだけ戻したいがこのファイルは戻したくないなどの柔軟な対応ができるようになります。
万が一に備えて
可能性は低いかもしれませんが、レンタルサーバー側の問題でバックアップが作成されていない、バックアップファイルにアクセスできないなどの現象が発生しないとは限りません。
例えば、自然災害・世界的なネットワーク障害・事故や機器の故障・人為的なミスなどがあります。
大切なサイトであれば、いくら可能性が低いとしてもバックアップを取っておいた方が安心できます。
ChatGPTが答えたバックアップが必要な理由
最近流行りのChatGPTにもバックアップが必要な理由を聞いてみました。そうしたら以下のような回答が返ってきたので、やはり設定しておいた方が良いでしょう。
レンタルサーバーで自動バックアップしているにも関わらず、wordpressのプラグインでもバックアップを行う理由は何でしょうか?
レンタルサーバーで自動バックアップを実施している場合でも、WordPressのプラグインを使用してバックアップを行う理由は、いくつかあります。
- ファイルレベルのバックアップが必要な場合:レンタルサーバーの自動バックアップは、通常、サーバー全体のバックアップを取得するためのものです。しかし、WordPressプラグインを使用すると、ファイルレベルでのバックアップが可能になります。これにより、個別のファイルやフォルダーのバックアップを取得することができ、必要に応じて選択的に復元することができます。
- バックアップの頻度や保持期間を調整できる:レンタルサーバーの自動バックアップは、通常、毎日、毎週、または毎月の定期的なスケジュールで実行されます。しかし、WordPressプラグインを使用すると、バックアップの頻度や保持期間を細かく調整することができます。たとえば、毎日のバックアップを行い、過去7日間のバックアップを保持するなど、より柔軟なバックアップ戦略を構築できます。
- 非常時のための二重バックアップ体制を構築できる:レンタルサーバーの自動バックアップは、サーバー全体のバックアップを対象にしているため、何らかの理由でサーバーがダウンした場合には、バックアップファイルにアクセスできなくなる可能性があります。しかし、WordPressプラグインを使用すると、WordPressのインストール先とは異なる場所にバックアップファイルを保存することができ、非常時のための二重バックアップ体制を構築できます。
総合的に考えると、レンタルサーバーでの自動バックアップだけでなく、WordPressプラグインを使用してバックアップを行うことで、より確実かつ柔軟なバックアップ戦略を構築することができます。
ChatGPT
WordPressのバックアップを行うプラグイン2つ
どちらもWordPressのバックアップを行うプラグインとして有名なものです。
他にも存在しますが、ここは私が触ったことのある2つを紹介します。
- BackWPup
- UpdraftPlus
共通する主な機能
・WordPressサイトのデータベースおよびファイルのバックアップを取得
・ローカルサーバー、FTP、Dropbox、OneDrive、S3など、バックアップの保存先を様々なオプションから選択可能
・バックアップの自動設定
・バックアップをzip形式で圧縮
このように基本的な機能は同じようなものがあります。どちらでも使いやすい方を使うと良いでしょう。
プラグインごとの機能の違い
どちらも無償版での比較をしています。
バックアップされるファイルの違い
BackWPupではインストールディレクトリすべてのファイルとDBのバックアップが取得できますが、UpdraftPlusはWordPressのコアファイル類(.htaccessやwp-config.phpなど)のバックアップは作成されません。そのためコアファイルもバックアップしておきたい場合は手動で作業する必要があります。
自動バックアップのスケジュール設定
どちらも自動でバックアップが作成されますが、細かく時間設定が出来るのはBackWPupです。UpdraftPlusでは時間の指定まではできません。
バックアップファイルの保存形式
BackWPupはバックアップファイルは一つのzipファイルに圧縮されますが、UpdraftPlusでは「themes」「plugins」「uploads」「その他wp-contentに存在するファイル」「データベース」の5つに分割されて作成されます。
バックアップファイルのアップロード先
共通する機能でも書きましたが、アップロード先は様々な場所を選択できます。
違いとしてはUpdraftPlusは無償版でGoogle Driveにアップロードできます。使っている人が多いと思うのでここは大きな差になるかなと考えています。
バックアップの復元方法
UpdraftPlusはWordPressの管理画面からバックアップの復元を行うことができます。クリック操作のみで復元できるので初心者に優しい仕様となっています。
BackWPupはFTPソフトやphpMyAdminの使い方などを知っている必要があるため、初心者には最初は難しく感じるかもしれません。
どちらのプラグインを選択するべきか
どちらのプラグインを使用するかは、それぞれの重要視する機能で決めれば良いと思います。
私はマルっとバックアップが取れる、一つのファイルに圧縮される、バックアップの時間が細かく設定できるという点を考慮しBackWPupを使用しています。
最後に
レンタルサーバーのバックアップだけではなく、大切なサイトのデータは自分自身でバックアップして守りましょう。
バックアップの保存先はそれぞれの思惑通りの場所に設定すれば良いと思いますが、やはり外部のサービスに保存するのがベストかなと思います。レンタルサーバー内だと本当の意味のバックアップにはなりません。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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