券種ごとの期待値を徹底解説!単勝だけじゃない、馬券の賢い選び方

競馬AI

競馬の世界で「期待値」という言葉を聞くと、多くの人はまず単勝(1着を当てる馬券)を思い浮かべるでしょう。
でも、馬連・三連複・ワイドなど、他の券種にも当然ながら「期待値」は存在します。
この記事では、初心者でもわかるように、券種ごとの期待値の考え方を丁寧に解説します。
単勝の期待値がわかってきたあなたなら、この記事を読み終えるころには「どの馬券を買うとお得なのか」が一段とクリアになるはずです。


期待値ってそもそも何?(おさらい)

まずは軽くおさらいから。
期待値とは、「その馬券を買い続けたときに平均していくら戻ってくるか」を示す指標です。

例えば、100円の単勝馬券を買って、的中したときに300円戻ってくる確率が40%あるなら…

100円 × 0.4(的中確率) × 3.0倍(オッズ) = 120円

この場合、1回あたりの平均リターンは120円。つまり期待値は「120%」になります。
100円が平均で120円になるわけですから、長期的に見てプラスの勝負ができる馬券です。

逆に、的中確率が低いのにオッズが割に合わない馬券は、期待値が100%を下回り、買えば買うほど損をする構造になります。
単勝ではこの計算がシンプルですが、他の券種になると少し複雑になってきます。


単勝の期待値は「確率 × オッズ」でOK

単勝の場合、期待値の計算はとてもシンプルです。
その馬が1着になる確率 × 単勝オッズだけでOK。

たとえば「A」という馬の単勝オッズが5.0倍で、あなたの予想モデルでは1着になる確率が25%だとします。

期待値 = 5.0 × 0.25 = 1.25(125\%)

この場合、期待値は125%なので買い続けると理論上はプラスになる、という判断ができます。

👉 ここまでは多くの人が理解している部分ですね。
では次に、「複勝」や「馬連」になるとどうなるでしょうか?


複勝・ワイドの期待値は「的中範囲」を理解するのがカギ

複勝の特徴と期待値

複勝は「3着以内(出走頭数によっては2着以内)」に入れば的中になる馬券です。
つまり、1着だけを当てる単勝に比べて、的中確率が高いのが特徴です。

ただしその分、オッズ(払戻)は低めです。

複勝の期待値は以下の式で表せます:

複勝の期待値 = (3着以内になる確率) × (複勝オッズ)

たとえば、ある馬の複勝オッズが2.0倍で、3着以内に入る確率が60%なら…

2.0 × 0.6 = 1.2(120\%)

となり、期待値は120%になります。
このように、複勝は比較的安定した回収が見込める券種です。
穴馬(人気薄)でも複勝で高い期待値が出るケースがあるので、狙い目になることも少なくありません。

ワイドの特徴と期待値

ワイドは「選んだ2頭が両方とも3着以内」に入れば的中。
単勝や馬連に比べて的中範囲が広いため、初心者でも楽しみやすい券種です。

期待値は少し複雑になりますが、基本は以下の考え方です:

ワイド期待値 = (2頭とも3着以内に入る確率) × (ワイドオッズ)

この「2頭とも3着以内に入る確率」は、統計的には「それぞれの複勝確率」から計算することが可能です。

例えば、A馬の複勝確率が70%、B馬の複勝確率が50%、両馬が両方とも3着以内に入る確率が35%、オッズが4.0倍なら…

4.0 × 0.35 = 1.4(140\%)

となり、期待値は140%。
単勝よりも安定したリターンを狙えるケースもあります。


馬連・三連複・三連単の期待値は「組み合わせ確率」がポイント

馬連(1着と2着を順不同で当てる)

馬連は「選んだ2頭が1・2着になる」ことで的中。
的中確率はワイドよりもぐっと下がりますが、その分オッズも高めです。

馬連の期待値は以下の式で表せます:

馬連期待値 = (2頭が1着と2着に入る確率) × (馬連オッズ)

この「1・2着になる確率」は、過去データやAI予測を活用してレース展開を考慮した上で算出する必要があります。
例えば、2頭の単勝確率がそれぞれ30%と20%でも、2頭が1・2着になる確率は単純に0.3×0.2ではありません。
人気馬同士なのか、先行・差しの組み合わせなのかによって大きく変わります。


三連複(1〜3着を順不同)

三連複は「選んだ3頭がすべて3着以内」に入れば的中。
オッズは高いですが、的中確率はかなり低くなります。

三連複期待値 = (3頭が1〜3着にすべて入る確率) × (三連複オッズ)

AI予想や統計モデルを活用して、この「3頭が上位に来る確率」を的確に出せると、穴馬絡みの高期待値馬券を見つけることもできます。


三連単(1〜3着を順番通り)

三連単は「1着・2着・3着をすべて順番通りに当てる」超高難度の券種です。
当然的中確率は非常に低くなりますが、その分オッズは万馬券クラスになることも多いです。

三連単期待値 = (3頭が1〜3着にその順番で入る確率) × (三連単オッズ)

この計算を正確に行うには、馬ごとの能力だけでなく展開予測や隊列の想定も重要になってきます。
単純なモデルではぶれが大きくなりやすいため、三連単は「高期待値を狙えるが、外れも多い」ハイリスク・ハイリターン型と考えるとよいでしょう。


券種ごとの特徴をまとめてみよう

券種的中難易度期待値の計算難易度狙い方のポイント
単勝低〜中1着確率とオッズのバランスを重視
複勝安定型。穴馬の複勝が狙い目
ワイド低〜中2頭の複勝確率の組み合わせがカギ
馬連中〜高2頭の相性・展開予測が重要
三連複3頭選びの精度と人気薄絡みを狙う
三連単超高高〜非常に高展開予想と順序予測が肝心

まとめ:期待値で馬券の「価値」を見極めよう

単勝の期待値が理解できたら、次のステップは各券種ごとの期待値を計算して、より自分に合った買い方を見つけることです。
複勝やワイドで安定を狙うのもよし、馬連や三連単で一撃を狙うのもよし。

大切なのは、オッズの高さだけで馬券を選ばないこと
的中確率とオッズのバランス、つまり「期待値」を意識すれば、競馬はもっと戦略的で面白いものになります。

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